初心者の富士登山レポ|吉田ルート・御来光館泊で登頂

富士山頂で御来光を待つ時間に見た朝焼け 旅行

2026年8月6日〜7日、富士山に登ってきました。

ルートは一番登山者が多いと言われる吉田ルート。
すばるライン五合目から出発し、山小屋「御来光館」に1泊して、翌朝に山頂で御来光を見るスケジュールです。

私はこれまで、札幌の円山、藻岩山、羊蹄山に登ったことがあります。
本格的な登山経験が豊富というわけではありませんが、富士登山に向けて羊蹄山で練習してから挑戦しました。

円山登山や藻岩山、羊蹄山の練習のようすはこちらから。
円山
藻岩山
羊蹄山

結論から言うと、富士登山は想像以上に大変でした。それでも、山頂で見た御来光は、その大変さを忘れるほど感動的な景色でした。

この記事では、初心者目線で実際に登ったスケジュール、きつかった場所、山小屋の様子、服装・持ち物、羊蹄山との比較を正直にまとめます。

5合目

今回の富士登山の基本情報

今回の富士登山は、彼と2人で行きました。
利用したのは吉田ルート。
登山スタイルは山小屋泊で、ガイドなしのツアーを利用しました。

サンシャインツアーで、山小屋のみ予約できるプランです。

項目内容
登った日2026年8月6日〜7日
一緒に登った人
通行料4,000円/1人
ルート吉田ルート
出発地点すばるライン五合目
登山スタイル山小屋泊
山小屋御来光館
登頂できた
御来光見られた
天気五合目〜六合目あたりは霧・小雨、上は晴れ
登山経験円山、藻岩山、羊蹄山

五合目〜六合目あたりは、登りも下りも霧や小雨のような天気でした。
ただ、六合目あたりから上は晴れていて、日差しが暑いくらいでした。

富士山は標高が高いので「寒い」イメージが強かったのですが、日中は日差しがかなり強く、歩いていると暑さも感じました。

おだやかな風も吹き、木々がないので身体に直接風があたると涼しくて気持ちよかったです。

2026年も通行料は1人4,000円でした。
開山時期や料金などはオフィシャルサイトで事前に確認する必要があります。
富士登山オフィシャルサイト

山小屋の予約

山小屋の予約は苦労しました。

予約は各山小屋ごとに異なりますが5月ころから始まります。
事前に各山小屋の予約開始日を調べ、受付初日に申し込みましたが、すでに満室でした。
SNSで経験者にツアー会社にも、ガイドなしで山小屋だけを手配できるプランがあるということを教えてもらい、利用しました。

ただ、直予約よりもツアー会社を通す方がかなり値段が上がります。仕方ないですね。

また料金には通行料は含まれません。
また現地集合現地解散のため、5合目までの費用も自己負担です。

富士登山のスケジュール

今回のスケジュールはこんな感じです。

時間内容
7:30頃すばるライン五合目に到着
9:05頃登山開始
16:20頃御来光館に到着
17:00頃夕食
19:30頃就寝
20:30山小屋消灯
3:02山頂到着
9:00頃下山開始
12:20頃五合目に到着

集合時間は9時でしたが、高度順応のために五合目には7時30分頃に到着していました。

これはやってよかったです。

五合目に着いてすぐ登り始めるのではなく、少し時間を置いて体を慣らせたので、気持ち的にも余裕がありました。

今回のスケジュールで大きな失敗は特にありません。
山頂にもかなり早めに着けたので、御来光を見るベストポジションを確保できました。

その代わり、御来光までの待ち時間は長かったです。

撮影スポット

五合目で富士山カレーを食べてから出発

登山前に、五合目で富士山カレーを食べました。

価格は1,800円で、現金のみでした。
ボリュームがあって、普通においしかったです。

富士登山では現金が必要な場面が多いので、食事代やトイレ代用に小銭を多めに持っていくのがおすすめです。

富士山カツカレー

登りで一番きつかったのは七合目から山小屋まで

登りで一番きつかったのは、七合目あたりから山小屋までです。

岩場の場所もあり、段差を登る場面が出てきます。
羊蹄山で岩場や段差に慣れていたことは、ここでかなり役立ちました。

ただ、富士山は標高が高いので、心拍数が上がりすぎないようにかなり意識して登りました。

途中、山小屋ごとに休憩しつつ、それ以外でも岩に少し座って心拍数を整えるようにしていました。

初心者でも登れるかと聞かれたら、最初からかなりゆっくり、心拍数を上げすぎないスピードで登れば、時間はかかっても登れると思います。

ただし、楽ではありません。

「早く登る」よりも、「同じペースで止まりすぎずに登る」ことが大事だと感じました。

今回少し後悔しているのは、最初からもっとゆっくり登って、同じペースを保つ代わりに休憩を減らしてもよかったかもしれない、ということです。

岩場

高山病は大丈夫だったけど、酸素の薄さは感じた

私は事前に医師へ相談し、処方された薬を服用していました。
高山病らしい症状は出ませんでしたが、薬の効果だったかどうかは断定できません。

ただ、頭痛や吐き気はないものの、息苦しさは常にありました。

山小屋でも、やはり酸素が薄い感じがありました。

富士山は標高が高いので、普段の登山とは体の感じ方が違います。
私は心拍数を上げすぎないことをかなり意識しました。

高山病の薬については体質や状況によると思うので、必要な場合は事前に医師に相談するのが安心です。

山小屋は御来光館に宿泊

今回泊まった山小屋は、吉田ルートの「御来光館」です。

御来光館は、吉田ルートの山小屋の中で一番上にあります。
そのため、山頂まで近いのが大きなメリットでした。

宿泊料金は1人23,980円。
本来はふじやま温泉の入館料付きのプランでしたが、地震の影響でふじやま温泉が休業してしまい、ここから1人2,000円引きになりました。

予約はサンシャインツアーで、ガイドなし・山小屋のみのプランです。

項目内容
山小屋名御来光館
宿泊料金1人23,980円
予約方法サンシャインツアー
部屋相部屋
寝具マットと布団
トイレ
食事サラダ、ハンバーグ、スープ
電波あり
Wi-Fi富士山Wi-Fiあり
充電なし

部屋は相部屋のみで、私たちは2段ベッドの上でした。

疲れた脚に2段ベッドの行き来は辛かったです。
寝具は寝袋ではなく、マットと布団。
寒いからか、しっかりとした布団が用意されていて寝ているときに寒い思いはしませんでした。

5合目と同じWi-Fi、富士山Wi-FiというフリーWi-Fiにつなぐことができましたが、
docomoやauは電波がありました。

プランは【八合目以上の山小屋未定】という内容だったのですが、事前にマイページを見ると「富士山ホテル」と書いてありました。
八合目の中でも上だったので山頂まで楽だなと思っていたのですが、当日になって渡された山小屋のチケットは八合五勺の「御来光館」で最初は不安でした。

結果、富士山ホテルの夜ごはんはカレーだったので五合目で食べたカレーとかぶらなくて良かったです。

吉田ルート八合五勺の御来光館
御来光館

御来光館の食事と追加で食べたラーメン

夕食はチェックイン時に30分ごとの時間で何時からにするか聞いてくれます。
私たちは着替えたかったので到着後少し余裕のある17時からにしました。

内容は、サラダ、ハンバーグ、スープ。
さらに追加でラーメンも注文しました。

御来光館はクレジットカードを使うことができました。

朝ごはんのお弁当と紙パックのお茶も夕食時に渡してくれました。

夕食
醤油ラーメン

山小屋では細切れだけど眠れた

夕食後、日の入りまで仮眠しようと思っていたのですが、気づいたら寝てしまい外は真っ暗になっていました。

一度トイレに行き、19時30分頃には再度寝たと思います。
山小屋自体の消灯は20時30分でした。

完全にぐっすり眠れたわけではありませんが、細切れには眠れました。

起きるたびにあちらこちらからいびきが聞こえてきますが仕方ありません。

気になったのは、消灯後も外国人ツアー客と思われる方々が少しうるさかったことです。

富士山は本当に外国人登山者が多く、登山中も山小屋でも外国人の方がかなり多かったです。

そしてなぜか、私たちもいろんな場面で外国人に間違われました。

山頂到着から御来光・お鉢巡りまで

山頂には3時過ぎに到着

起床は1時過ぎ。彼に起こされましたが、周りの方も準備でガサガサしていました。
山小屋を出発したのは2時くらいでした。

すでに私たちより下の山小屋の方々が登り始めているヘッドライトの列が見えました。

山頂には3時02分頃に到着しました。
行列でしたが誘導員の方々の後ろについて登ることでペースが一定でとても登りやすく、休憩なしで山頂に着くことができました。

かなり早めに着いたおかげで、御来光を見るベストポジションを確保できました。

ただし、その分待ち時間は長いです。

山頂で御来光を待つ時間はかなり寒かったので、カイロや防寒具は本当に大事だと感じました。

持って行ってよかったものは、手袋、カイロ、暖かいめぐりズム。
逆に、もっとカイロを持って行けばよかったです。

ありったけの防寒グッズを身に着けました。

富士山頂の朝焼け
御来光前の朝焼け

富士山から見た御来光は、一生忘れられない景色

今回の富士登山で一番感動したのは、やっぱり御来光です。

早めに山頂に着いたおかげで、良い場所から見ることができました。

待ち時間は寒くて長かったですが、それでも見られて本当に良かったです。

今後どこから御来光を見ても、富士山から見た御来光が一番だと思うくらい、感動しました。

「生きているうちに、行けるうちに経験してよかった」

本当にそう思える景色でした。

富士山頂から見た御来光と山中湖
御来光と山中湖

お鉢巡りと剣が峰

御来光を見た後は、お鉢巡りをしました。
山頂をぐるっと一周するかたちになります。
剣が峰という日本最高峰の3,776m地点もその途中にあります。

途中にある日本一高い場所にある郵便局で手ぬぐいや登頂証明書を購入しました。
オープンは6:00です。少し早かったので列ができていました。

富士山頂郵便局

ポストカードも出しました。
富士山頂からポストカードを出せるのは、いい記念になります。
登頂した実感も湧いて、思い出として残せてよかったです。

記念ポストカード

お鉢巡りは時計回りで1週しました。

剣が峰に到着する手前に登山中一番じゃないかという勾配の坂がありました。
登るのも、下るのも大変です。

剣が峰では写真撮影のために並びました。
並び始めてから撮影まで1時間くらいかかったかもしれません。

富士山頂の剣が峰3,776m地点
3,776m地点

撮影せず普通に1週する場合は1時間ほどでできるかと思います。

私たちは御来光後の5時過ぎに出発し、スタート地点に戻ったのは8:30過ぎ。
3時間ほどかかりました。

スタート地点では山小屋でもらった朝食を食べました。
中身はおにぎりと鮭でした。
疲れた体に朝ごはんが体にしみました。

朝食のお弁当

富士山の下山で大変だったこと

下山でつらかったのは最後のなだらかな道

9時ごろから下山を開始。
下山で一番きつかったのは、最後のなだらかで平坦な道です。

登山前は、下山はひたすら下るだけだと思っていました。
でも、最後の方のなだらかな道が地味に長く、かなりつらかったです。

足の裏も痛くなりました。

右足の股関節、腸腰筋あたりも痛みが出ました。

ただ、羊蹄山の下山に比べると、富士山の方がまだ楽に感じました。

羊蹄山は木の根や岩の段差も多く、下山でかなり足を使ったので、体力的にも精神的にも羊蹄山の方がきつかったです。

想定外だったのは舞い上がる砂

富士登山で想定外だったのは、砂です。

下山中、砂がかなり舞い上がります。

顔も鼻の中もジャリジャリになりました。
サングラスをしていても目がつらかったです。

これは実際に行ってみないと分からない部分でした。

マスクやネックゲイター、サングラスはあった方がいいと思います。

吉田ルートの砂が舞う下山道
砂と砂利が舞う下山道

富士登山の服装・持ち物

富士登山の服装

今回の登山時の服装はこんな感じです。

アイテム内容
タイツCW-X
ボトムス短パン
トップス半袖、アームカバー
羽織りユニクロUVカットパーカー
帽子顎下で止められる帽子
サングラス使用
モンベル
ザックモンベル35L

防寒着として、マムートのゴアテックス上着、モンベルのゴアテックスパンツ、ワークマンのレインウェア上下、ユニクロのウルトラライトダウンを持って行きました。

雨具はワークマンのレインウェアを持参。
実際には雨用途では使いませんでしたが、山の天気は変わりやすいので持って行ってよかったです。

御来光に向かう際に、ワークマンのレインウェア以外の洋服は着用して登りました。
山頂でレインウェアも全て重ね着し寒さに耐えました。

お鉢巡りの最中に少しずつ身体が温まり、脱いでいきました。

持って行ってよかったもの・使わなかったもの

持って行ってよかったものは、手袋とカイロです。

山頂に向かうとき、御来光を待つ時間はかなり寒かったので、手袋は本当に必要でした。
モンベルのレイン手袋と軍手を持って行きました。

カイロやあったかくなるめぐりズムも持って行ってよかったです。
ただ、カイロはもっと持って行けばよかったと思いました。

ヘッドライトも必須です。
夜中に山頂へ向かうので、ないと危ないです。

一方で、使わなかったものは化粧品です。
富士登山中は砂や汗でかなり汚れるので、正直、化粧どころではありませんでした。

ただ、下山の間も紫外線を浴びるので日焼け止めは必須です。
私はヤケーヌなどで顔は覆っていたため無事でしたが、アームカバーから出ていた指先はがっつり日に焼けてしまいました。

水分と行動食

水分は、2人で水2Lとアクエリアスのミニボトル3本、OS-1のゼリーをそれぞれ1つ持って行きました。

途中で水を合計3本買いました。

行動食は、羊羹やグミなどのおやつを持って行きましたが、結構残りました。

水分は足りなくなると困るので、重さとのバランスを見ながら、必要に応じて山小屋で買う前提でも良いと思います。

チャイティーラテ200円

富士登山のトイレ事情

トイレは基本的に有料でした。

私が登った時は、六合目までは300円、七合目の山小屋あたりからは200円、山頂は300円でした。

宿泊した御来光館は300円でした。最初の1回のみであとは大丈夫と説明してくれました。

山頂のトイレは、正直に言うと臭いがきつかったです。

富士登山ではトイレのたびに小銭が必要になるので、現金、特に小銭は多めに持って行くのがおすすめです。

私は100円玉を3,000円分用意しましたが、さすがに多かったみたいです。

羊蹄山と富士山、どちらがきつかった?

個人的には、羊蹄山の方がきつかったです。

体力的にも、精神的にも、下山のつらさも、私は羊蹄山の方が大変でした。

富士山は標高が高く、酸素の薄さや寒さ、砂のつらさがあります。
一方で、吉田ルートは山小屋も多く、休憩ポイントが多いので、ペースを整えやすいと感じました。

羊蹄山は日帰りで長時間歩き続けるきつさがあり、下山もかなり足にきました。

富士登山前に羊蹄山で練習しておいて、本当に良かったです。

特に、岩場の段差や長時間歩く感覚は、富士山でも役立ちました。

初心者に伝えたいこと

初心者が富士山に登るなら、とにかく最初からゆっくり登ることが大事だと思います。

心拍数を上げすぎないこと。
息が上がったら、無理せず止まること。
休憩しながら、一定のペースで登ること。

体力だけで押し切るというより、自分の体調を見ながら登る山だと感じました。

あとは、寒さ対策と砂対策です。

山頂での待ち時間はとにかく寒いです。
下山では砂で顔や鼻の中がジャリジャリになります。

登る前に想像していた以上に、富士山は環境の変化が大きい山でした。

富士登山はおすすめできる?

富士登山は、誰にでも気軽におすすめできるものではありません。

正直、しばらくはもう一度登ることは考えられません。

でも、日本のてっぺんを取りたいなら、やっぱり富士山登山です。

山頂で見た御来光は、本当に特別でした。

登山と御来光を含めて、生きているうちに、行けるうちに経験してよかったです。

大変だったけど、感動しました。

まとめ|富士山から見た御来光は一生忘れられない

今回は、初心者が吉田ルートで富士登山に挑戦したレポをまとめました。

すばるライン五合目から登り、御来光館に宿泊。
翌朝、山頂で御来光を見ることができました。

登りで一番きつかったのは七合目あたりから山小屋まで。
下山でつらかったのは、最後のなだらかで平坦な道でした。

高山病らしい症状はありませんでしたが、酸素の薄さは感じました。
山頂での寒さ、下山時の砂、トイレ事情など、実際に登ってみて分かったことも多かったです。

羊蹄山と比べると、私は羊蹄山の方がきつかったです。
でも、富士山には富士山ならではの大変さと感動がありました。

富士山から見た御来光は、これから先、どこで日の出を見ても一番だと思えるくらい、忘れられない景色でした。

しばらくはもう一度登ることは考えられませんが、登って本当に良かったです。

札幌から富士登山にかかった費用は、別記事でまとめる予定です。
航空券・ホテル・交通費・装備代など、実際にかかった金額を詳しく紹介します。

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